南予のタルトは餡子が赤い!?
南予のタルトの特徴は餡が“赤い”こと。
その昔、佐田岬のお菓子屋さんが餡を赤色にして縁起物として販売したところ、これが大人気に！
佐田岬にはお菓子屋さんが多く、戦前には1集落に5～6軒はあったんだとか。「ぜいたくは敵」とされた戦時中でも、1軒のお菓子屋さんは残り続け、地域の方の心を支え続けたんだそうです。
赤餡のタルトは、そんなお菓子好きな佐田岬の人々に愛され、南予地域全体へと広まっていきました。
現在も、南予のお菓子屋さんには茶色い餡子のタルトと一緒に赤餡のタルトが置かれているところが多いんです。
「赤餡タルト」が買えるお店3選
餡の赤色はお店によって材料が異なり、豆本来の天然の色を出しているお店や、赤く着色しているお店もあるんですよ。
それぞれ食べくらべて、赤餡タルト巡りをしてみても楽しそうですね。
井上菓子舗
出典:タルト 井上菓子舗
“電子技法”という特殊な製法でお菓子を作っている井上菓子舗。
お菓子を作る時に使う水に電子を付加することで、餡は艶やかで風味がアップするそう。さらに日持ちも良くなるんだとか。
タルトはほんのり薄ピンク色の餡子がたっぷり。まろやかな甘さです。
鹿児島の黒砂糖を使用したコクのある皮で餡を包む「くろ万」も人気商品です♪
【店舗情報】
井上菓子舗
愛媛県八幡浜市保内町善木2-167-1
営業時間：8時～19時
定休日：日曜日
お問い合わせ：0894-36-0250
米田本舗
白あんを食紅で染めているタイプの赤餡タルト。口触りがよく、しっとりとした甘さ控え目の餡が特徴です。
伊方みかんと卵をふんだんに使った「伊方祭り」もおすすめですよ！
【店舗情報】
米田本舗
愛媛県西宇和郡伊方町湊浦1079
お問い合わせ：0894-38-0804
田村菓子舗
餡は北海道産の手亡豆を使用。優しい甘さが特徴のタルトです。
現在は三代目がお店を切り盛りされていますが、味は初代のころから変わらず受け継いでいるそう。
白餡に佐田岬でとれたウニを混ぜた「ウニ餡」をミルク風味の生地で包んで焼き上げた「うにまんじゅう」も人気商品です♡
【店舗情報】
田村菓子舗
愛媛県西宇和郡伊方町ニ名津95
営業時間：7時～19時
定休日：日曜
お問い合わせ：0894-54-0627
まとめ
私の出身地は南予と中予の境目くらいの位置なのですが、赤餡のタルトの存在を初めて知りました。
愛媛県民として、タルト好きとして食べてみたいなと思います♡
お店によってはネット販売もあるみたいなので、おうち時間に食べるお取り寄せスイーツとしてもおすすめです。