ひな豆とパン豆(ポン菓子)とはどう違うの?
東予でパン豆(ポン菓子)と呼ばれる菓子がありますが、南予のひな豆と決定的に違うことがあります。
それは、製造過程で固めたものを切っているか、固める際に握っているかということ。
南予のひな豆は一個ずつ握って作るんです。また、2月からひな祭りまでの期間しか作られないことも特徴です。
文字通りひな祭りの季節にお雛様を飾るように、ひな豆が作られるのです。
ポイントは大きな鍋!
ひな豆づくりには下記の材料を使います。
- 米をはじいた固めてないポン菓子の豆(ひな豆の名称で売られています)
- 水飴
- 食用油(オリーブ油を使われる方もいます)
- 砂糖(三温糖、グラニュー糖など、各家庭で変わります)
- 生姜、あられ、ピーナッツ
材料の他に、忘れてならないのが大きな鍋。昔はタライのような大きいひな豆専用の鍋が家庭にありました。
近年は手作りされる方が減り、タライのような鍋を使われる方は減ってきましたが、今でも家庭にある一番大きな鍋を使うんですよ!
ひな豆の作り方
ここからは家庭でのひな豆のつくり方をご紹介します。
1.鍋に砂糖、油、水飴を入れ煮る
まず、水飴はお湯につけ柔らかくしておき、生姜をすり下ろします。
鍋に砂糖、油、生姜、水飴を入れます。分量は売られているひな豆(材料のぽん豆)の袋にも書かれているので、鍋の大きさと一度に作る量に応じて入れてくださいね。
焦げないよう注意して木べらで混ぜながら火にかけ、泡立つくらいまで煮ましょう。
2.他の具材を入れ混ぜ合わせる
次にピーナッツ、あられ、ひな豆(ポン菓子)を入れ混ぜ合わせます。
この際混ぜ合わせが十分でないと水飴がかたより硬かったり、まとまらなかったりするので、しっかり混ぜ合わせましょう。
3.冷めないうちににぎる
混ぜ合わせた材料を温かいうちに、ふんわりと握りまとめます。
材料が冷めてしまうと固まってしまうので、少し熱いぐらいで握ります。
まん丸に握ってしまうと食べにくいので、あえて不揃いに握るのがコツです♡
完全に冷めたら出来上がりです。
まとめ
南予では店頭で売られているひな豆をケース買いされる方、自宅で大量にひな豆を作られる方がいます。
みんな、ふるさとを離れている家族に送るのです。ひな豆は、懐かしく優しい南予の味なんですね。
ぜひ、ひな祭り前に南予を訪れて、ぜひ素朴な「ひな豆」を味わってみてくださいね🎵
アイキャッチ画像出典:山の上のお菓子屋さん 味工房 西田|せいよ徒然日記