DO?GO!愛媛

道後の足湯巡りをしてみませんか?

松山市道後の温泉街には、無料で利用できる足湯が11カ所、手湯が1カ所あります。

ゆっくり温泉に入るのも良いですが、ふらりと立ち寄り、さくっと浸かることができる足湯は、道後散策の醍醐味の一つですよ。

“第二の心臓”と言われる足を温め、血行をよくしてくれる足湯は、全身入浴に比べて内蔵への負担も少なく、手軽にできるデトックスともいえます。

道後には、眺めを楽しみながら利用できるところ、カフェを併設しているところ、カップルにふさわしいこじんまりとしたところ、健康志向のところなど、魅力ある足湯がたくさんあるんです。

放生園の足湯

道後ハイカラ通りの入口にある放生園(ほうじょうえん)は、観光客に人気の広場です。

広場に設置された「坊ちゃんカラクリ時計」は、定時になると太鼓の音とともにモニュメントがせり上がり、夏目漱石の小説『坊ちゃん』に登場するキャラクターや、人力車の車夫、温泉客などが順々に現れる仕掛けで、訪れた人々の目を楽しませています。

放生園の足湯は、このカラクリ時計の傍にあります。

道後温泉本館と同じ湯元からこんこんと湧き出る掛け流しの足湯で、早朝5時から出始め、夜23時に止まります(利用できるのは6時から)。

華やかに動くカラクリを眺めながらの足湯は、放生園ならではの何とも贅沢な楽しみです。カラクリ時計の他にも、柳原極堂の句碑や、道後の湯で傷を癒やした白鷺の足跡が残る鷺石(さぎいし)など、見どころがいっぱい。

また、女性のために扉付の小部屋「身嗜所(みだしなみどころ)」が設けられ、足湯利用の際、中で着替えができるようになっているのもうれしいポイントですよね。

ふなやの足湯

創業江戸年間、かつて皇室の人々や著名人が滞在した「ふなや」は、道後の格式ある旅館です。

建物は平成5年にリニューアルされましたが、風雅な日本庭園「詠風庭(えいふうてい)」は、江戸時代の趣を今にとどめ、1500坪のスペースからなる素晴らしい景観を作り出しています。

ふなやの足湯はこの詠風庭の片隅にあり、石手寺前から流れる小川のせせらぎの中、蛍の舞う初夏、秋の美しい紅葉と、四季折々の庭を眺めながら楽しむことができます。

利用時間は12時から20時30分まで。ゆったり足湯を楽しんだあとには、大浴場の入口付近にあるお休み処に立ち寄ってみるのもおすすめです。

大和屋本館の足湯

能舞台を持つ老舗旅館「大和屋本店」は、数寄屋造りの伝統的な和風建築と洗練された室礼で、宿泊を希望する観光客が引きも切りません。

ハイクラスな旅館の雰囲気を、まずは足湯から気軽に味わってみてはいかがでしょうか。

道後温泉の湯船の数が多いことを表現した『源氏物語』のフレーズにちなみ、「伊予の湯桁(ゆげた)」と名付けられた大和屋本店の足湯は、6枡に仕切られた檜造りの大きなもので、たっぷり20人は足を浸すことができます。

外の通りからすぐ入れる場所にありながら、人目や日光を木陰が遮り、心おきなくくつろげる空間となっています。

足湯の一方は外の通りに通じ、一方は館内1階のコーヒーラウンジにつながっていて、インターホンを使えばラウンジにドリンクを注文することも可能。また、ワンドリンクオーダーにて、タオルの貸し出しサービスが付いています。利用時間は6時から22時までとなっています。

道後舘の足湯

世界的な建築家・黒川紀章設計の建物が偉容を誇る「道後舘」では、広々としたエントランスに足湯が設けられています。

目印は、愛媛県菊間町の伝統工芸である大きな鬼瓦。いかめしい鬼瓦の口から溢れる道後舘の足湯は、座って湯に足を浸すだけでなく、備えられた手すりを頼りに玉砂利敷きの階段を昇り降りすることで、足裏マッサージができるようになっています。

いい具合に足ツボが刺激されて、日頃の疲れや足のむくみをすっきり解消してくれますよ。

足湯エトセトラ

道後の足湯には他にも、御影石で作られた「古湧園」の足湯、天然銘木の椅子を設えた「宝荘ホテル」の足湯、檜皮葺きの屋根がある「ホテル椿舘別館」の岩風呂風足湯など、各施設ならではの工夫を凝らしたものが様々あるんです。

対面式になっている「ホテル葛城」の足湯や、煉瓦造りにウッドチェアを配した「オールドイングランド道後山の手ホテル」のヨーロピアン調足湯は、ぜひともカップルで利用したいところです。

面白いのは「道後プリンスホテル」の足湯。なんと温泉卵作りが行えます(1個100円)。湯窯に卵を入れて待つこと10分、熱々の殻をむいていただきましょう。

まとめ

道後観光案内所には、便利な「足湯・手湯マップ」が置いてあります。

マップを見ながら、のんびり足湯巡りもおつなもの。

疲れた体や心を癒しに、あなたも道後の足湯巡りに出かけてみませんか?