DO?GO!愛媛

愛媛を舞台にしたおすすめ小説5選!読書の秋にピッタリ

愛媛を舞台にした映画や小説は数多くあり、特に松山は文学の街としても知られています。

その背景としては正岡子規、高浜虚子の生地であることや、夏目漱石の小説「坊っちゃん」、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台となったことが大きく影響しています。

言葉を大切にしてきた愛媛県ですが、今回は読書の秋にピッタリな愛媛を舞台にしたおすすめ小説を紹介します。

愛媛舞台のおすすめ小説①「道後温泉湯築屋シリーズ」


田口ノエルが書いた「道後温泉湯築屋シリーズ」は第1巻の「暖簾のむこうは神様のお宿でした」を
2018年に発売して以来、人気となっています。

舞台は道後温泉。古びた宿に訪れるのは暖簾をくぐれる神様だけ
女将の女子高生・湯築九十九夫である稲荷神のシロとともに神様達にくつろいでいただけるために
精一杯のおもてなしをします。

愛媛のたくさんの名所や、神社が登場するので旅に行った気分になれるから不思議です。

ライトノベルズと認識している方もいるでしょうが、その分読みやすいですよ。
現在第7巻まで発売されています。

出版社:双葉社
発売日:2018/08/07
文庫  :312ページ
値段:703円
→購入はこちらをクリック

愛媛舞台のおすすめ小説②「太陽のあくび」

「太陽のあくび」は有間カオルのデビュー作で、この作品でメディアワーク大賞の最初の受賞者となります。370ページとそれほどボリュームがなく一気に読むことができます。

愛媛の小さな街で開発された新種の柑橘類「レモミカン」
見た目、味共に自信作ができたと、高校生の風間陽介と父は通販で売り込もうと東京へ向かいます。
しかし、テレビ通販のバイヤーと父の思いが一致せず、通販番組は大失敗に終わってしまうのです。

大量の在庫をかかえることになってしまうが、自分たちがつくったレモミカンの素晴らしさを信じてなんとか売ろうと奮闘します。

レモミカンにかける一途な思い、父が通販番組中に話を拒んだ理由など心温まるエピソードもあり、特に後半は盛り上がり、一気に読み進めてしまうストーリーです。
読み終わった後は、美味しい柑橘系が食べたくなりますね。

出版社:KADOKAWA
発売日:2018/12/13
文庫 :370ページ
値段 :715円

→購入はこちらをクリック 

 

愛媛舞台のおすすめ小説③「永遠の仔」


「永遠の仔」は天童荒太の書き下ろし長編小説、TBSでテレビドラマ化もされています。
第121回直木三十五賞にノミネートされ惜しくも受賞を逃しましたが、日本推理作家協会賞の受賞、このミステリーがすごいで国内1位となりました。

主人公の3人は子供の頃、虐待を受けて育ちます。3人は松山から約20kmのところにある海岸沿いの双海小児総合病院、児童精神科で一緒に過ごしたのです。
この病院から石鎚山への登山道の説明もあり、四国一高い山に登っているようです。その後、石鎚山で優希の父が事故にあってから3人はバラバラになってしまいます。

そして、17年後川崎で3人は再会します。

虐待という重いテーマですが、実際にこのような体験をしている子供達が、今もいるのだろうと思うと切ない気持ちになります。
かなりの長編ですが、外出もままならない今、ゆっくりと読書も良いです。

出版社:幻冬舎
発売日:1999/2/1
単行本:422ページ(上)439ページ(下)*文庫本も出版されています
値段 :1570円(上)2090円(下)*文庫本も出版されています

→購入はこちらをクリック 

愛媛舞台のおすすめ小説④「少女たちは夜歩く」

 

「少女たちは夜歩く」は愛媛県松山市の作家・宇佐美まことが地元を舞台にした小説です。

第一話で、少女が忽然と消えてしまいます。
そのまま第二話へと続くのですが、主人公が違いストーリーも違うのです。
短編集のような展開となりますが、伏線がちりばめられていて最終的にしっくりと落ち着いて、もう一度前に戻って確認したくなることは間違いありません。

ストーリーの展開の中心となるのは「城山」。
作者は”夜になって闇に溶け込む城”と表現していますが、このような内容を読むと松山にいきたくなります。
このほか、松山を描写するシーンが盛り込まれていて、地元の人ならではの着眼点が面白いです。

出版社:実業の日本社
出版日:2018/09/28
単行本:288ページ
値段 :1760円

→購入はこちらをクリック

愛媛舞台のおすすめ小説⑤「星がひとつほしいとの祈り」

 

原田マハが書いた短編集です。

”椿姫”、”夜明けまで”、”星がひとつほしいとの祈り”、”寄り道”、”斉唱”、”長良川”、”沈下橋”の7つのストーリーは、それぞれの地域を舞台に20代~50代までの希望と祈りを見つめた心温まる内容です。

松山を舞台にしたストーリーは本のタイトルにもなってる「星がひとつほしいとの祈り」です。
このタイトルは、フランスの詩人フランシス・ジャムからとったもので、とても情緒溢れています。

出版社:実業之日本社
発売日:2013/10/04
文庫 :304ページ
値段 :660円

→購入はこちらをクリック 

まとめ

愛媛を舞台にした小説を紹介しました。

特に松山は、美しい景色と時代を感じる独特な雰囲気のある街で、
どの作品も目に見えるような描写のため、旅行に行った気分になれる素敵な作品ばかりです。

読書は映画やドラマと違い、他のことを考えながら行えないため、
ストレス解消になる良い方法と言われています。
ぜひ、日頃の疲れを吹き飛ばすために、読書に集中してみてはいかがでしょうか?