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松山道後水族館構想は実現する?建設のメリットと問題点

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道後(松山)に水族館ができる?

国の重要文化財に指定されている道後温泉や松山城などがあり、歴史的・文化的観光地として有名な松山市。
2017年には年間観光客数が600万人を上回るほど人気の観光地なんです。
しかし、観光の目玉ともいえる道後温泉本館が2019年から約7年の保存修理工事中。
保存修理工事期間は手塚治虫の作品「火の鳥」とコラボレーションをするなどの対策が行われていますが、この工事は少なからず集客に影響を及ぼす可能性があります。

そこで、立ち上がったのが新しい観光スポットとして『松山道後水族館(仮称)』を作る計画!
計画には、伊予銀行や愛媛銀行といった県内の大手銀行、路面電車などを運営する伊予鉄グループ、中四国地方で多数の店舗をもつスーパーのフジといった有名企業が協力しています。
民設民営となるところまでは決まっていますが、まだまだ計画段階。
良い部分も問題となる部分もいろいろと予想されているんです。

水族館ができるとこんなメリットが

道後温泉の保存修理工事による観光客の減少とは別の問題ですが、松山には遊べる場所が少ないんです。
筆者は、愛媛出身でときどき家族で実家に帰省しますが、大人も子供も楽しめる場所となるとなかなか見つけるのが難しいものです。
もし水族館ができれば、観光客だけでなく帰省する方や地元の方にとっても嬉しい施設になるかもしれません。

また、周辺への経済効果も期待できるかもしれません。
水族館で遊んで商店街でお買い物、一日の終わりに道後温泉で入浴♪といった観光コースも実現しそうです。
市内電車を利用すれば松山城やロープウェー街にもアクセスできる立地で、観光の軸となるかもしれませんよ。

水族館建設のために解決すべき問題も

水族館を建設するためにはいくつか解決しなければならない問題もあるんです。
まずは土地問題。建設予定地として愛媛県県民文化会館前の駐車場が挙がっていますが、この土地を所有する愛媛県との交渉もこれから。
近辺に住んでいる方も多く、水族館にいる哺乳類などの鳴き声などの騒音問題も予想されます。

次に水問題。水族館を運営に必要なのが大量の水。
日本にある多くの水族館は、海や川の近くに建設されていて、その水を汲み上げて使用しています。
ですが、建設予定地の近くには、海がありません。
松山市は降水量が少なく、夏場は取水制限が実施されることもあるほど水不足の街です。
「それなのに水族館に使う水があるの?」という市民の疑問の声もあがっています。
この問題を解決するためには、海水を掃除して繰り返し使用する濾過循環装置の導入などが必要になりそうです。

まとめ

いろいろと問題も多い水族館計画ですが、個人的にはそこを乗り越えて作って欲しいです。
2020年には香川県に四国最大級の水族館がオープン予定。
もし松山道後水族館を作るなら、松山にしかできないお隣の県に負けないくらいの素晴らしい水族館を作って欲しいですね。