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愛媛の方言にも違いがある?「伊予弁」と「今治弁」を比べてみた

「伊予弁」って?

まずは伊予弁がどういうものなのかご紹介していきます。

愛媛の方言≠伊予弁

愛媛県で使われている方言を一括りで「伊予弁」と思っていませんか?

松山市近郊で使われているのが伊予弁なんですよ♪

伊予弁は京都弁に似てる?

愛媛の方言って、進学・就職で県外に出ると「話し方可愛いね!」って言われることが多いんですよ。

伊予弁は京都弁に近い特徴を持っていることが理由かもしれません。

現在の京都では使われていないような京言葉が、伊予弁に残っているんだとか。

だから、純粋な伊予弁を使う愛媛女子が、「~やけん」を使わず、「~だから」とか「~やから」に言い変えると京都風に。

修学旅行で京都に行った愛媛女子が地元の人に京都の学生だと思われたという話もあります。

かわいい伊予弁

のんびりおっとりした印象の伊予弁、こちらでは思わずキュンとしてしまう可愛い「伊予弁」をご紹介します。

ゆっくりのんびり話しているのを想像して読んで下さいね♪

「~とん?」「~よん?」「~るん?」を使う疑問文

「何やっとん?」「何やりよん?」「何やりよるん?」「何しよん?」⇒何やってるの?
「何見とん?」「何見よん?」「何見とるん?」⇒何見てるの?
「知っとん?」「知っとるん?」⇒知ってるの?

こんな風に愛媛女子に質問をされちゃうと、男の子は「可愛い!」って思うんですって♡

語尾に「わい!」を使う

「行ってこーわい!」⇒行ってくるね!
「見よわい!」⇒見るね!
「やろわい!」⇒やるね!

初めて聞くと、思わずクスりと笑っちゃいそうなほどかわいい語尾ですよね。
「わい」をつけると言ってる本人は真面目でも、ふざけている風に聞こえることもあるんだとか。

ちょっと難しい伊予弁

方言には、標準語と違いすぎていてその土地の人でなければ理解するのが難しいものもありますよね。

愛媛ではおじいちゃん、おばあちゃんの時代に使われていたような独特な伊予弁方言は使われなくなりつつあります。

それでも、他県の人には難しい伊予弁もまだまだ残っているんですよ。

意味を想像できない伊予弁

「机をかく。」⇒机を運ぶ。
「おらぶ。」⇒大きな声を出す。叫ぶ。
「かまんかまん」⇒噛むとか噛まないではなく、「いいよ!大丈夫よ!」と言う意味。「Come on!Come on!」でもないんですよ!勘違いする人がいるそうです。

意外と使わない伊予弁

代表的な伊予弁として知られている「だんだん」や「~ぞなもし」。

愛媛県のPR動画やポスターなどでも頻繁につかわれていますよね。でも、これらは今はあまり使われていない昔の伊予弁なのです😢

生の「だんだん」を聴きたい方はぜひ松山城へ。ロープウェーの案内役のお姉さんが、本場の伊予弁を披露してくれますよ。

「伊予弁」と「今治弁」の違いは?

では「伊予弁」と「今治弁」にはどんな違いがあるのでしょうか。

今治弁はしっかり者?

今治弁はおっとりとした伊予弁に比べるとイントネーションに勢いがあり、少し強めな印象があります。

そのため今治弁女子は、伊予弁女子に比べるとしっかり者だと思われやすいという傾向があるんです。

「~何言いよんぞ?(何をいってるの)」「~で?(~ですか?)」「きさんじい(すごい)」といった濁点の入る言葉と強いイントネーションが理由かもしれません。

今治弁は関西弁に似てる?

また、関東で今治弁をつかうと「関西弁」だと思われることも多いんだそうです。

これは今治弁のイントネーションと関西弁のイントネーションが似ていることが原因だとされています。

ちょっと恐い?今治弁

最近では伊予弁もしくは標準語に近い言葉をつかう今治市民も多くなり、昔よりも丸い印象になっています。

ですが、他県の人からは「怒ってるの……?」なんて恐がられてしまうことも。

こちらでは、ほんとは少しも怒っていないのに怒っているように聞こえてしまう今治弁をご紹介します。

ちゃんと知っておけば生粋の今治弁女子に出会っても安心です!

「どしてぞ~」

文字にするとちょっと面白いですが、実際に聞くと少しびっくりしてしまうこの方言。

本当は「どうして?」と聞いているだけなんです。

もちろん怒っているときにも使いますが、通常の会話ならビクビクする必要はありません。

「~せんけん」

「したらどうですか?」という意味で、今治市外でもよくつかわれますが、今治弁のイントネーションだと突き放されているように感じることがあるようです。
こちらも通常の会話で登場した際には驚く必要はありません。

ですか「もう!勝手にせんけん!」と言われた場合、相手はほぼ確実に怒っていますので謝りましょう(^^;)

本当に怒っている場合も……

怒っていないのに怒っているように聞こえる今治弁ですが、本当に怒っていることも。
「はりまわすぞ」「ぶちまわすぞ」なんて言われたときには要注意です。

「はりまわすぞ」は殴るぞ、「ぶちまわすぞ」は強く殴るぞという意味ですが、標準語より凄味がありますよね……(*_*;

まとめ

いかがでしたか?同じ愛媛県の方言でもこんなに違いがあるんです。

愛媛県の横長い地形が影響して、他県の方言が混ざっていることが県内で方言に違いが出る原因だそう。

さらに、今治市内でも「伯方島」や「大三島」といった離島で使われている言葉は、広島の影響が強く出ているそうですよ。

愛媛へ旅行の際には、ぜひ地元住民の会話に耳を傾けて地域ごとの方言の違いを見つけてみてくださいね。