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新居浜出身のイラストレーター「真鍋博」展、愛媛県美術館で開催中

真鍋博展

没後20年 真鍋博展2020

真鍋博は愛媛県新居浜市生まれ、1957年から2000年にかけて活躍したイラストレーターです。

星新一、筒井康隆といった有名SF作家の作品をはじめ、数々の小説で表紙を飾りました。

シャープな線にヴィヴィッドな色合いが特徴のイラストが、多くの人を物語の世界へと誘ったんです。

今年は没後20年となる節目の年。愛媛県美術館では大規模な回顧展が開催されています。

【イベント詳細】
没後20年 真鍋博展2020
開催日時2020年10月1日(木)~2020年11月29日(日) 9時40分~18時(最終入館時間は17時30分)
開催場所:愛媛県美術館(愛媛県松山市堀之内)
料金:
一般1,000円(前売800円)
高大生600円(前売400円)
小中生300円(前売100円)
備考:毎週月曜日休館(第一月曜日は開館、翌火曜日が休館)
祝日及び振替休日に当たる場合その翌日が休館。
月・火曜日が休館日と開館日が変わることが多いのでお出かけの際は愛媛県美術館HPでの確認をおすすめします

真鍋博の半生と仕事

1932年に愛媛県宇摩郡別子山村(現在の新居浜市)で生まれた真鍋さんは、愛媛県立新居浜西高等学校を卒業後、多摩美術大学油画科を卒業しています。

その後は東京都港区の中学校の美術教師として勤務。油彩画を中心に取り組み、抽象的で洗練された画風が得意でした。

星新一さんとは数々の作品でタッグを組んでいますが、中でも小説「声の網」では角川文庫と講談社文庫で表紙のデザインを変えたりと、様々な趣向を凝らしています。

また、筒井康隆さんの小説「朝のガスパール」は真鍋さんにとって最初で最後の新聞連載小説。新潮文庫本として出版する際には表紙のデザインや色にもこだわったそう。

他にも1964年に開催された東京オリンピックの海外向けのガイドブックの表紙のイラストレーションや、スピッツの「夢じゃない」のシングルCDジャケットイラストも手掛けています。

展示数約700点!ファン垂涎のグッズも

回顧展では油彩画から、星新一さんや筒井康隆さんなどの装幀(そうてい)の原画など約700点の作品を展示。

会期中には、関連イベントとして筒井康隆さんによるスペシャルトークショーも。朝のガスパールの表紙デザインを考えるときの秘話が聞けるかもしれません。

【イベント詳細】
筒井康隆氏スペシャルトーク
開催日時2020年10月31日(土) 14時~15時
開催場所:松山市民会館中ホール
料金:-
備考:定員250名、要事前予約

会場内の作品を開設する音声ガイドは同じ新居浜出身の声優・水樹奈々さん。素敵な声で星新一作品などの朗読が聞けますよ。

グッズもファン垂涎のラインナップ。

こちらは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の表紙デザインのフィギュア。

部屋に置けばわかる人には分かるハイセンスなインテリアになりそうです。

インパクト抜群の御朱印長も……! 御朱印を集めていなくても欲しくなってしまうかもしれません。

そのほか県内企業とのコラボ商品も販売されています。酒六酒造、千代の亀酒造、近藤酒造といった酒造とのコラボレーションも必見ですよ。

まとめ

多くの作品を手掛けてきた真鍋博。「真鍋博展2020」その画業を知ることができる迫力の展示です。

イラストの原画は、印刷の色の指定までみることができ、仕事へのこだわりも感じられます。

現時点では愛媛県だけの開催。ファンが多く、他県の方にもうらやましがられる展覧会なので興味がある方はぜひ足を運んでみてくださいね。