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鉄道ジャーナリストが選ぶ路面電車ベスト5に伊予鉄道が選出

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愛媛県松山市の「市内電車」

全国的には「路面電車」と呼ばれることが多いようですが、松山市民は「市内電車」と呼ぶ人が多いです。
同じ伊予鉄道の郊外電車と松山市内中心部のみを走る路面電車を無意識に区別しての呼び名なのでしょう。

道後に遊びに行ったり、受験やコンサートなど、市内のあちこちに移動したりするのにとても便利で、免許証を持たない年齢のときには本当によく乗りました。

懐かしの「坊ちゃん列車」

坊ちゃん列車とは、夏目漱石氏の小説に登場する列車です。
2001年に、伊予鉄道が復元運行を開始しました。

坊ちゃん列車は、小説に出て来た「マッチ箱のような汽車」そのもの。とてもかわいらしい車両です。
復元当初と現在では、車両の型も変わっているそうで、実際に色味が紺色から緑色になっています。
「ポッポー」、と音を慣らしながら一番町を走る姿は多くの人の目にとまり、当時を再現したという制服の車掌さんもレトロ感漂う街のシンボルとなりつつあります。

復元計画の際には、構想に関してさまざまな問題があったのですが、現代の環境状況に応じた妥協をしつつ、蒸気機関車の雰囲気、当時の雰囲気に可能な限り近づけるようにしたんだそう。

「ブラタモリ」にも掲載されているんです♪

全国的に珍しいと言われているのが、一般の鉄道車両と路面電車が同じ踏切で並んで待つ姿だそう。

小川氏のコメントにも「テツ的なスポットで一見の価値あり」(※テツ的=鉄道好きの観点)と書かれているように、鉄道好きなタモリさんの目にも止まったのですね。
タモリさんが四国に来られたときの様子がテレビで放映され、ブラタモリの6巻にも収録されています。

他の路面電車もまた違った魅力が

「鉄道ジャーナリストが選ぶ、一生に一度は乗るべき路面電車BEST5」の他の4つについても簡単にご紹介します。

都電荒川線(東京都)

桜の名所やバラが楽しめる区間があり、4のつく日は「とげぬき地蔵」の縁日があるためおばあちゃんたちでにぎわう。
週末はあらかわ遊園に行く親子連れの利用が多い

札幌市電(北海道)

石材運搬を目的に大正時代に開通した由緒ある路面電車。
つっかけ感覚で使える気軽な電車。街並みにマッチする整備拡充を進めている。

富山ライトレール(富山県)

「路面電車大国」と呼ばれる富山県。その始まりは富山ライトレールだそう。
冬には車窓から雪化粧した立山連峰を眺めることができる。また、市民の足としても定着している。

熊本市電(熊本県)

日本の路面電車のイメージを覆した存在。
全国で初めて冷房車を導入。さらに「トラムガイド」という乗客サービス担当の乗務員を乗務している

まとめ

私たち愛媛県人にとって身近な市内電車が全国BEST5に入るなんて、嬉しい限りですよね。
まだ一度も乗ったことがなく、見るたびに乗ってみたいと思う「坊ちゃん列車」にも今年こそ乗ろう!そんな気持ちになりました。

皆さんも、松山市内に遊びにこられた際には、市内電車からの松山市の町並みを楽しむプチ列車旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか♡