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タルトにそっくり!?「新潟樽砧(たるきぬた)」って?

たるきぬた タルト 愛媛

タルトと瓜二つ!「新潟樽砧(にいがたたるきぬた)」



出典:大阪屋オンラインショップ / TOPページ

タルトにそっくり!と話題になっているのが、新潟県にある老舗和菓子店「大阪屋」で販売されている「新潟樽砧(にいがたたるきぬた)」です。
きめ細かいスポンジ生地で、たっぷりの餡子を『の』の字に巻いてあり、見れば見るほどタルトに似ています。
新潟のお土産として親しまれていたロングセラー商品ですが、2000年に販売を休止していました。
ところが2019年になって新潟らしいお土産品を開発する中で、復刻することが決まったのです。
お値段は一個162円(税込み)。昔はロールケーキのように1本まるごと販売されていましたが、再販に伴い一切れサイズにリニューアルしています。

愛媛の郷土菓子「タルト」と「新潟樽砧」、元祖はどっち?

新潟には、伝統音楽「樽砧」があります。
醤油樽や酒樽を台の上に置いて、和太鼓のように木槌で叩くというもので、文豪・尾崎紅葉がその名付け親であるとも言われています。
そんな樽砧をモチーフにしたお菓子・新潟樽砧は、1975年に大阪屋から発売された和風のロールケーキ。
ほんのりゆず味の餡子は甘さ控えめ、上品でさっぱりしているため何個でも食べられてしまう美味しさです。



出典:株式会社一六本舗-Facebook

一方で愛媛のタルトは、約350年前に松山藩主・松平定行によって長崎から伝えられたポルトガルの菓子が起源であるといわれています。
そのお菓子はカステラの中にジャムが入ったものでしたが、定行がジャムを餡子に変えて大胆にアレンジしたと考えられているんです。
それが現代まで伝わって愛媛銘菓・タルトが誕生したと考えられています。
昭和50年(1975年)には、ハタダが餡に栗を入れた「栗タルト」を作り上げ、現在では一六本舗や六時屋など県内のさまざまな菓子メーカーがタルトを販売しています。

まとめ

歴史としては、愛媛のタルトが元祖といえるかもしれませんが、どちらも地元で愛される美味しい郷土菓子であるという点で共通しています。
こんなに似たお菓子があるとは驚きですが、「どら焼き」にみられるように餡子とカステラは日本人が大好きな定番の組み合わせ。
探せば日本全国に似ているお菓子がたくさんあるのかもしれません。
機会があれば、復刻した新潟樽砧とタルトの両者を食べ比べてみてはいかがでしょうか。