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シアトルに宇和島?アメリカで人気の日系スーパー「Uwajimaya(宇和島屋)」って?

宇和島屋のルーツは!?



出典:「シアトル宇和島屋」|Project|愛媛大学グローカル地域研究ユニット

宇和島屋の創業者の森口富士松(1898~1962)は愛媛県西宇和郡川上村(現在の八幡浜市川上町)で生まれました。
若いころには宇和島でかまぼこやじゃこ天などの水産加工業をしていたのだとか。

Uwajimaya(宇和島屋)の店名は、若い時に森口氏が宇和島で働いていたのでそこから付けられたと言われています。
その後、森口氏はアメリカに渡り、シアトルの日系の魚屋で働き、1928年に後の宇和島屋となる「宇和島商店」を開きました。

「宇和島屋」成功のヒミツ☆

森口氏が宇和島で身に付けた水産加工の技術は、アメリカで事業をするにあたり、大きな強みであったと言われています。

また「日本人ならではの勤勉さと気働き」と「損得抜きの親切」の2つが宇和島屋の成功の秘訣なんです!

1962年、シアトルで万博が開かれた際に、中国系移民が増え当時豆腐を扱っていた宇和島屋は中国系の顧客を獲得。
さらに万博で電気釜を販売し、日系以外の多くの人に電気釜を広めたんだとか。

そして留学生やお金に困っている人たちに、ごはんを提供したり車のない人には配達の車をかしたりと、まさに損得抜きで人々を助けてきたのです。
森口氏の理念は事業を継いだ家族にも引き継がれ、社会貢献を行い、信頼を築いていきました。

現在の宇和島屋



出典:view-source:http://noren3.com/live/uwajimaya1/

現在はワシントンとシアトルに計4つの大型店舗を持っており、誰もが知っているスーパーになっています。

シアトルの宇和島屋は高級感あふれる地域密着型の都市型スーパーで、見た目もおしゃれな天井高の洗練された内装☆
お店には日本人になじみのあるカレーのルーやメロンパン、カップ麺などの商品が取り揃えられています。
さらに炊飯器や和食器も販売しており、紀伊国屋書店も入っているので日本語の本や雑誌も手に入るんだそうです。
東京の都市型スーパーのようにお店に入ってすぐの所にはお弁当や総菜が並び、日本酒やなじみのある日本の冷凍食品、更にはどらやきもあります!

日本のスーパーと違っているのは巨大な水槽があること。
カニやロブスター、カキなど新鮮な魚介類がショーケースに並んでいるのだとか。
シアトルで流行っているハワイ料理の「ポキ」や新鮮なお刺身も☆

このシアトルの都市型店舗はオフィス街にあり、他にはない日本食のランチが食べられるお店としても地元の人に人気だそうですよ♪

まとめ

愛媛県宇和島市がルーツのアメリカ日系スーパーUwajimaya(宇和島屋)。
人気のヒミツは日本人ならではの勤勉さと親切心からきていました。
アメリカで日系や地元の人々にも愛されるスーパーは愛媛や宇和島の人にとっても誇らしいですね☆