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道後温泉の永代終身優待券とは?

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道後温泉を再生させた人物がキーパーソン 伊佐庭如矢


出典:EEKの紀行 春夏秋冬さん

明治前半、日本最古といわれる道後温泉は悲惨で、朽ち果てる寸前の状態だった時期があるといわれています。

そんな時、この町の人たちは「なんとかしなくては!」という思いで愛媛県元官僚である伊佐庭如矢(いさにわ ゆきや)に初代道後湯之町長になってくれないか?と声をかけます。

初代道後湯之町長とは温泉の管理をする役の人のこと。伊佐庭は、愛媛県の官僚時代に廃城となる寸前だった松山城を救った人物として人々に知られていたのです。

道後出身者でもある伊佐庭如矢は快く承諾をします。1890年(明治23年)2月の出来事でした。

なんと「永代終身優待券」は御礼として配られた!

道後温泉を全国一の観光地にしようと、百年先まで考えた「まちづくり」を行うため、伊佐庭は道後温泉を盛り立てるために鉄道の敷設も行うなど、いろいろと計画と戦力を立て実行します。

その1つが道後温泉の本館の建設でした。

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯のモデルの1つともなったともいわれる、木造3階建ての建物。

浴槽には最高級の石材が使われ、たいへん豪華な造りになっています。設計と建築は松山城を担当する大工が仕上げたといわれています。

この時にかかった費用は20億円以上と言われ、この莫大な建設費用の一部は伊佐庭如矢の「百年後の道後温泉の未来を守るため」という説得に耳を傾けてくれた町民たちの寄付で賄われました。

その御礼として「永代終身優待券」(無料で入浴できる優待券。長男夫婦が代々その権利を引き継ぐ)が配られたといわれています。

まとめ

道後温泉は平成6年に温泉施設として日本初の重要文化財に指定されました。

「永代終身優待券」の生みの親である伊佐庭如矢は町長に就任してから自らの給料は無給にし、その代わりに温泉の改築費用に充てたとも言われています。

そして、その道後温泉へ代々の当主だけが無料で入湯できる「永代終身優待券」は、現在も子孫の方が実際に使っているのだそうです。

道後温泉を日々楽しんでいる人たちを、伊佐庭如矢が知ったらと思うと、とてもワクワクする素敵で素晴らしい「永代終身優待券」のお話ですよね。

ぜひ、松山へお越しの際は家族や友人に「こんな話があるんだよ!」と話しながら道後温泉を楽しんでくださいね!

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