嵐・二宮和也でも描かれる道後温泉の描写
夏目漱石の「坊っちゃん」内でも描かれる道後温泉の描写。
「いいところは“温泉”があるぐらいのものじゃないか」といった表現、ふつうなら愛媛県民であれば夏目漱石を讃えるどころか、批判するのが普通なのでは?と思ってしまうところ。
あれだけ松山のことを批判する描写も多いのに、これほどまでに「坊っちゃん」を讃えるのは不思議ですよね。
「坊っちゃん列車」なんて、いい例。多くの人が「経済に利用しとるだけやけん」といいますが、はたしてそれだけなんでしょうか?
愛媛の人は争いを好まない気質だから?
経済や人との関係性でも、あまり「競争」を好まないのが愛媛県民の特徴なんです。
なので、主婦の人間関係はよいといわれていて、過去の「主婦満足度が高い街ランキング」でも、松山市がトップ5にランクインするほど。
「競争して勝つ」よりも、「温厚気質で、みんな仲良くしよう」というのが愛媛県民のDNAに刷り込まれているのかもしれませんよ。
実は腹黒い…?内心では「坊っちゃん」を嫌っているかも
「坊っちゃんを経済活動に利用しとるんよ」なんて近所のおじさんの顔を思い浮かべると、「実は松山の人って腹黒いのかも……」と思ってしまいませんか?
「非難されてるのに、いくら経済活動とはいえ、そのまま温厚なままでいることができるわけない!」と思われてしまいますよね。
実は愛媛県民、“したたか”なところは確かにあるんです。
表向きはニコニコしていても、内心では違うことを考えていることなんてザラですよ。
でも、ただ“腹黒いだけ”じゃないのが、愛媛県民の特性ともいえるんです。
腹黒いけど「愛がある」のが愛媛
“したたか”なところもあり、人に対するあたりも“柔らかい”部分もありつつ、たまに辛辣なのが愛媛県民。
いったん心を許せば「WELCOME🎵」なムードになるのは、人に対して慎重な証拠なんです。
悪く言えば“腹黒い”のも、人によって“より親密になりたい”という心理の表れでは?
浅い付き合いよりも、深い付き合いをするにはある程度の「勇気」も大事。
多くの人に愛をおすそ分けできない代わりに、信頼できる人に「愛」を届けられるのも、愛媛県民の特性なのかもしれませんね。
まとめ
道後観光に来た際には、「愛媛県民って、“坊っちゃん”が好きなんだ~」と思いがち。
「実は内容は松山を非難しているのに……なんで?」と思っている方も多いのでは?
経済活動に利用しているかどうかはさておき、愛媛の「愛」が坊っちゃんを讃える姿勢に出ているのが、今の愛媛の姿なのでしょう。