先日、日本人宇宙飛行士・野口聡一さんらが搭乗した米民間宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げられました。
クルードラゴンは11月17日に国際宇宙ステーション(ISS)に無事ドッキング。このISSで提供される食料の一つとして愛媛県産の干物が入っているんです。
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先日、日本人宇宙飛行士・野口聡一さんらが搭乗した米民間宇宙船「クルードラゴン」が打ち上げられました。
クルードラゴンは11月17日に国際宇宙ステーション(ISS)に無事ドッキング。このISSで提供される食料の一つとして愛媛県産の干物が入っているんです。
※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。
ISSで野口さんたちに提供されるのは、愛媛県東温市の企業、株式会社キシモトが製造する「スペースまるとっとアジ(燻製しお味)」。
出典:山のふもとの干物屋さん
干物として初めてJAXAの宇宙日本食として3月に認証された商品です。
キシモトの人気商品で骨まで食べられる干物の「まるとっと」をベースに、宇宙食認定の条件に合うよう改良。
出典:スペースまるとっとアジ(燻製しお味) | 山のふもとの干物屋さん
骨までまるごと食べられ、通常の魚の10倍のカルシウムを摂取できるということから、宇宙で生活するなかで不足しがちなカルシウムを補える食品として期待されているそう。
味は外国人宇宙飛行士の方も食べやすいようにと、スモーク風味に仕上げています。
スペースまるとっとアジが宇宙日本食として開発されるまでには、意外な経緯がありました。
きっかけは、地元高校生によるテレビ取材。
将来の展望を聞かれたキシモトの専務が「まるとっとを宇宙に運びたい」と答えたところ、高校生がJAXAに相談。
すると後日、JAXAからキシモトに「宇宙食として開発をお願いできないか」と直接オファーが来たんだそう。
それから5年の歳月をかけて改良を行い、JAXAの宇宙食の基準を満たす、スペースまるとっとアジが誕生したんです。
宇宙食として認定されるには4つの基準を満たしている必要があります。
【①安全であること】
包装や容器が燃えにくい素材でできていることが前提。燃えた場合には人体に有毒なガスが発生しないこと。
【②長期に渡って保存できること】
常温で少なくとも一年半の賞味期限が必要。
【③衛生性が高いこと】
食中毒を予防するために、食品内の細菌などを基準値以下とすること。
【④危険要因が発生しないこと】
国際宇宙ステーション内の電気機器への影響や、空気の汚染を防ぐために液状のものや粉末は加工が必要。
スペースまるとっとアジは、これらの基準を見事クリア。魚の生臭さもおさえているんだそうです。
因みに、国際宇宙ステーションでは宇宙食しか食べられないわけではありません。
実は搭乗前にNASAジョンソン宇宙センターにあるフード・ラボに持ち込んで審査に受かったものは、市販品でも持っていくことができるんです。
実際、過去に野口さんもカレーやラーメンを持参しているんですよ。
ただし、国際宇宙ステーションでの滞在期間は長く、保存期間が長い宇宙食を食べる日がほとんど。
だからこそ、栄養価が高くて地球で食べる食事に近い、スペースまるとっとアジのような宇宙食の存在は大切なんですね。
出典:骨まで食べられる干物「まるとっと」あじ(しお味)2枚 | 山のふもとの干物屋さん
宇宙食としても認定された干物。ステイホーム期間の私たちにもぴったりな食べ物なんです。
日光に当たる時間が短いと不足しがちになるビタミンD。骨をつくるカルシウムの吸収を支えるなど、私たちの体になくてはならない栄養素です。
魚はビタミンDが豊富。骨ごと食べられるキシモトの「まるとっと」なら、カルシウムも摂れて一石二鳥。
日持ちするから買い物ができないときのストック用食料にもぴったりですよ。
キシモトの干物は、公式オンラインショップで購入可能。スペースまるとっとアジも購入できます。賞味期限が2年半もあるので、災害時用の備蓄食品としてもおすすめです。
日本の干物。しかも愛媛の会社が作った製品が宇宙へ旅立つなんてロマンを感じます。
宇宙で野口さんがスペースまるとっとアジを食べている様子を見ることができたら嬉しいですね♪
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