愛媛は、大きく分けると南予・中予・東予の3つの地域から成り立っています。
「愛媛の方言はカワイイ!」といわれることが多いのですが、実はこの3つの地域それぞれ、イントネーションも方言もかなり違った趣きなのです。
そこで、今回は中予の伊予弁と南予の宇和島弁を比べて、宇和島弁の特徴をご紹介します♪
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特徴的な宇和島弁その1「がいや」
毎年夏に宇和島市で行われる「ガイヤカーニバル」。
宇和島弁を語る際に「~がい」というのは大きなポイント。「ガイヤ」とは宇和島弁で「めちゃくちゃすごい!」「大変!」を意味する言葉です。
伊予弁では、「がいや」とは言わず、普通に「すごい」と言います。
宇「がいなな~」 伊「すごいね~」
宇「そがいな」 伊「そんな」
宇「あがいな」 伊「あんな」
こうやってみると伊予弁が標準語と変わらないように見えますね。
「がい」と文字にすると強そうな感じに見えますが、実際に聞いてみると意外に柔らかいイントネーションであることも特徴です。
特徴的な宇和島弁その2「さいや」
宇和島で、「がい」に次いで良く耳にするのは「~さいや」。
しなさい、きなさいなどの命令形を、宇和島弁では「しんさいや」「きんさいや」と言います。
字面は広島弁にちょっと似ているのですが、やはりこちらもイントネーションは柔らかいんです。
ちなみに伊予弁だと、「しいや」「きいや」となります。
特徴的な宇和島弁その3「しちょる」
伊予弁だと「〇〇しよるよ」というところを宇和島弁では「〇〇しちょるがよ」と言います。
土佐弁の「しちゅうよ」のイントネーションとよく似ています。
伊予弁だと、「しよるんよ」、「しよるけん」ですね。「~んよ」と「~けん」は伊予弁の2大特徴です♪
伊予弁と宇和島弁の違いは柔らかさ?
「がいや」や「さいや」などを除けば、日常で使われる言葉は宇和島弁も伊予弁もだいたい同じです。
「もんてこーわい」「いってこーわい」という愛媛の代表的な言い回しや、「かまん」の使い方も共通しています。
特徴は、イントネーションにあります。
宇和島(南予地方)の方言は伊予弁よりもさらにおっとりと優しい雰囲気なんですよ。
まとめ
言葉を比較するのはちょっと難しいのですが、宇和島弁と伊予弁の大きな違いは空気だと思います。
伊予弁が穏やかな瀬戸内の海のようであれば、宇和島弁はみかん畑を照らす太陽の光のような、そんなイメージです。
最後に、宇和島弁と伊予弁のMIX文章で〆させていただきます♡
「ほやけんよ~、宇和島弁ってええよね。うちのばあちゃんとこ行ったら、何言よるかわからんときあるけど、がいになごむんよ」
皆さんも愛媛に来たらぜひ生の宇和島弁と伊予弁を聞き比べてみてくださいね!
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