愛媛県今治市で販売されている芋焼酎「ソラークマエ」はみなさんご存知ですか?
なんと、カンボジアの地雷原で生まれた芋焼酎なんですよ!
発案者は愛媛県出身で地雷処理の専門家・高山良二さん。
今回はそんな「ソラークマエ」についてご紹介します♪
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愛媛県今治市で販売されている芋焼酎「ソラークマエ」はみなさんご存知ですか?
なんと、カンボジアの地雷原で生まれた芋焼酎なんですよ!
発案者は愛媛県出身で地雷処理の専門家・高山良二さん。
今回はそんな「ソラークマエ」についてご紹介します♪
※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。
ソラークマエとはカンボジアのタサエン地区オ・アンロック村で生産される焼酎で、タピオカの原料でもあるキャッサバ芋と米麹を原料としています♪
無ろ過で製造されていて、着色には赤米を使用。
アルコール度数は37%で、独特の力強い風味はキャッサバ芋ならではの特徴です!
アルコール度数が高いため、ソーダや柑橘で割るのがオススメ。
また、アイスクリームなどと合わせても風味が引き立ちます。
ソラークマエを考案した高山良二さんは、愛媛県宇和島市出身。
なんと高山さんは、日本の自衛隊が初めておこなったPKO(国際連合平和維持活動)でカンボジアに派遣された自衛官という過去を持っています。
内戦によって破壊された道や橋の整備といった任務を終えたものの、大量の地雷がまだ埋まっている状況が気がかりだったといいます。
退官後も再びカンボジアへ向かい、地雷除去の活動に尽力しました。
現在は、認定NPO法人「国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)」の理事長を務めています。
高山さんの地雷撤去活動が軌道に乗り、地雷原だったオ・アンロック村は平和を取り戻したように見えました。
ですが、まだまだ産業も発展している途中で貧しいことには変わりありません。
キャッサバ芋を作って、がたがたの道を往復しながら隣国のタイへ輸出していたものの、利益はほとんどありませんでした。
「こんな状態が続いてはいつまでも村は貧しいままだ……」と高山さんが悩む中で、キャッサバ芋に付加価値をつけようとひらめいたのが芋焼酎だったんです!
出典:ソラークマエ販売ページ
2008年から始まった高山さんたちの芋焼酎作りには、多くの困難が立ちはだかりました。
自衛官だった高山さんには、もちろんお酒に関する知識はなく……いちから勉強して、蒸留器は手作りで用意しました。
2年ほど試行錯誤してできた試作品を地元・愛媛に持ち帰り、桜うづまき酒造の会長にチェックしてもらうと「酒とは呼べないな……」との返答。
ですが、会長がプレゼントしてくれた米麹を使って再び試作した焼酎は、「これならいける!」とお墨付きをもらうことができたんです!
そして2012年、お墨付きをもらった焼酎を日本に輸入しようとしたところ、キャッサバ芋特有のシアン化合物が基準値を上回ってしまうトラブルが発生。そのままカンボジアに送り返すことになってしまいました。
高山さんは、この問題を赤米を使用することによって無事解決。赤米を使用していることで、ソラークマエはブランデーのような色合いのついた芋焼酎に仕上がっているんです。
その間、焼酎づくりの事業を託した高山さんの次男の会社「クマエ酒造」が倒産してしまうという苦難にも襲われましたが、高山さんの仕事仲間のカンボジア人をトップにすえた「クマエ蒸留」という新会社を設立。
そして、クマエ蒸留によって、ついにソラークマエが完成し、2017年5月末に税関を通過することができました!
多くの困難を乗り越え、ついに販売されたソラークマエ。
「飲んでみたい!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ソラークマエは、6月4日から今治市内にある「四村(よむら)ショッパーズ」で販売が開始されました!
今のところは四村ショッパーズの店頭販売と、通信販売のみとなっています。
現在、オンラインショップでは人気のため売り切れ。 次回入荷は9月の予定だそうです♪
そして、ソラークマエの売り上げは認定NPO法人「国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)」の活動費用になります。
地雷撤去を現地でおこなうのはなかなか難しいことですが、ソラークマエを飲むだけでその支援ができるなんて素敵ですよね。
愛媛県出身の地雷処理の専門家、高山さんによって考案された芋焼酎「ソラークマエ」。
ソラークマエの売り上げは認定NPO法人「国際地雷処理・地域復興支援の会(IMCCD)」の活動費用になります。
ぜひソラークマエを飲んで、カンボジアから地雷をなくす活動を支援しましょう!
アイキャッチ画像出典:特設売り場で『ソラークマエ』を体感
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