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愛媛県砥部町で作られる砥部焼は、日本全国でも指折りの焼き物です。
江戸時代からの歴史を誇り、砥部の地で取ることができる“質の良い陶石”を用いて、およそ200年以上作られ続けてきました。
ぽってりとした厚手の白磁(はくじ)に、藍色の呉須(ごす)で描かれた絵柄が特徴なんです。
西洋のアンティーク食器にも、「Blue & White」と呼ばれる青と白のテーブルウェアがありますが、日本の伊万里焼(佐賀)、波佐見焼(長崎)、そして愛媛の砥部焼と、白地に青い絵付けのうつわは、すっきりとした爽やかさで時代を超えて愛されてきました。
特に砥部焼は、その丈夫さと手作りの風合いにより、普段使いのうつわとして親しまれています。
陶芸の町・砥部では、砥部焼を各所で購入できるばかりでなく、絵付けの体験が行えるところもあります。砥部焼の絵付け体験は、ちょっぴり陶芸家気分を味わえます。
お皿やお茶碗、コーヒーカップや湯呑みなど、様々な種類と形のうつわの中から、自分好みのものを選んで自由に絵を描いてみましょう。「砥部焼絵付け体験ならここがおすすめ!」と言える各施設をご紹介します。
砥部焼陶芸館
とべ動物園から車で2分、大きな陶製看板が目印の「砥部焼陶芸館」では、1階フロアで33の窯元による作品展示販売を、2階フロアでは各種体験を行っています。
絵付けはもちろん、手びねりやロクロの体験もできます。体験用の陶芸教室では、絵付けやロクロ、本焼きまで窯元が直接指導してくれます。
絵付けができるお皿は、4.5寸(直径約14㎝)と小ぶりなものから、8寸(直径約25㎝)と大きなものまで、いろいろなタイプが取りそろえられています。自分のライフスタイルに合ったうつわを選んで、プロのアドバイスを受けながら絵付けしてみましょう。お値段も600円から2400円とリーズナブルなものになっていますよ。
砥部焼観光センター炎の里
三坂峠のふもとに位置する砥部焼観光センター「炎(えん)の里」は、砥部焼有数の千山窯により運営されています。
館内には、砥部焼の各展示コーナー、砥部焼の歴史と伝統の技を一望できる見学コーナー、そして体験コーナーが設置されています。
広々としたスペースの体験コーナーは、素焼きのうつわに絵付けする「絵付け工房」と、土からうつわや置物を作る「粘土工房」の2コースがあります。オリジナルの作品を作って、心のこもったプレゼントにするのもいいですよね。
また、炎の里の広大な敷地内には創作家具のお店やカフェなどもあり、砥部焼だけにとどまらない、アミューズメント施設として楽しめるようになっています。
ウッドテイストの家具が並ぶお店も素敵ですし、野菜をメインにロハスなメニューがいただけるカフェもおすすめですよ。
砥部町の国道33号から国道379号沿いに設けられた「陶街道五十三次」をご存知ですか? これは、「自然・歴史・文化・砥部焼」にちなんだ53のポイントをめぐるスタンプラリーのことで、前述の陶芸館や炎の里もラインナップに入っているんです。
ラリーの中には、「陶板の道」というルートがあります。ゆっくり散策するのにぴったりな、木陰におおわれた通りです。この陶板の道の終着点が、「砥部焼陶芸創作館」です。
ここで行われている陶芸体験には、窯元が作った“豊富な種類の素焼き”の中から、好みのうつわを選んで絵付けする「絵付けコース」、本格的な作陶を体験できる「創作コース」などがあります。
道具は一式揃っているので、手ぶらで気軽に体験チャレンジができますよ。
農村工芸体験館
緑あふれる神の森公園内、赤い屋根のとんがり帽子が可愛い「農村工芸体験館」では、美しい自然の中、砥部焼の絵付け体験を行うことができます。
館内1階にある2つの体験室では、1度に42人の体験が可能となっており、多くの人が時間を忘れて作業に没頭できるようになっていますよ。
砥部焼の絵付けといえば青ですが、ここではなんと15色を使った絵付けでカラフルな仕上がりが楽しめるんです。
そもそも神の森公園がある広田地域は、砥部焼の原材料である陶石の産地。多くの窯元が点在しています。
また、宿泊施設「ひろたの森」をはじめ、100メートルのローラー滑り台、子供列車、吊り橋、遊歩道など、神の森公園には魅力的なアトラクション設備がたくさん整えられています。
まとめ
陶芸の町・砥部には、砥部焼の絵付け体験ができる施設がたくさんあります。
これらの施設で、陶芸家気分を味わってみませんか? 世界に一つしかない、あなただけのオリジナル作品をぜひ作ってみましょう。
焼き上がりまでの期間は約1カ月。わくわくして待つ楽しみもありますよ。