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愛媛の方言にも違いがある?「伊予弁」と「内子弁」を比べてみた

伊予弁とは

「伊予弁」とは愛媛県のなかでも、特に松山辺りで使われる方言のことを指します。
実は、全国の可愛い方言ランキングでも、8位に選ばれるほど可愛いと人気の方言なんですよ。

よく使われる伊予弁

まずは日常的に使われる伊予弁について見ていきましょう。

ひやい

冷たい・寒いという意味です。
冬の寒い日に

「今日はよいよーひやいね」(今日は凄く寒いですね)

のように使います。

ねき

近くという意味です。

「リモコンどこやったん?」(リモコンどこに置いたの?)
「テレビのねきにあろがね」(テレビのそばにあるでしょ)

むつこい

味が濃いという意味。

「煮物作ったんやけど、味むつこすぎろか?」(煮物を作ったんだけど、味が濃すぎるかな?)

むつごいと言ったりもします。

たちまち

「とりあえず」と言う意味。
すぐに、といったニュアンスに聞こえますが違いますよ!

やんちゃ

散らかっているという意味です。

「あんたはまた部屋やんちゃして!」(あんたはまた部屋を散らかして!)

なんだか可愛く聞こえますよね。

かまん

大丈夫・構わないと言う意味で使われます。

「こないだはありがとう」(この間はありがとう)
「なんちゃ、かまんかまん」(全然構わないことですよ)

「ペン貸してもらえんかろか?」(ペンを貸してくれませんか?)
「かまんよ」(いいですよ)

けつまげる

「転んだ」という意味です。

「今朝玄関でけつまげてしもた」(今朝玄関で転んじゃった)

のように使われます。

物の呼び方にも特徴がある伊予弁

伊予弁は、会話だけでなく物の呼び名にも特徴があります。
その一例をあげるとこのような感じ。

・ひがしやま⇒干し芋
・とりのこようし⇒模造紙
・さし⇒定規
・ラーフル⇒黒板消し

他にも愛媛県人にしか通じない伊予弁を下記の記事でもご紹介していますよ。


伊予弁と内子弁の違いは?

愛媛の中でも松山と宇和島の中間辺りにある喜多郡内子町の地域で使うのが「内子弁」です。
実は筆者は内子出身なんですが、内子でも「ひやい、むつこい、かまん、むつこい、けつまげる」は使われていました。
これら以外で、内子弁の特徴的な表現をいつくかご紹介します。

なんちゃない

なんでもないという意味。
「なにもない」と勘違いされることも。

「今日機嫌悪いけど、何かあったん?」(今日機嫌悪いけど何かあったの?)
「いやぁ?なんちゃないよ?」

のように使われます。

かるう

背負うという意味。ランドセルをかるう、といった形で使います。

内子弁は語尾に「~ぜ」をつける?

内子弁には語尾に「~ぜ」がつくという特徴もあります。
例えば「なに?」と聞く時は「なんぜ?」となります。
ですが、これを使うのは年配の方が多いイメージ。
伊予弁の「だんだん(ありがとう)」のように、日常的にはあまり使わなれない方言なんです。

内子弁も物の呼び方に特徴が

独自の呼び名は内子弁にもあります。
代表的なのは、この二つです。

・じゃくじ→カメムシ
・カットバン→絆創膏

カットバンは他の地域でも使う方がいるそうですが、伊予弁とは違いがありますね。

まとめ

伊予弁と同じ意味で使っているもの、内子弁特有のものとがあることがわかりました。
愛媛は小さな県ですが、東西に長く伸びた地形から、いろんな方言があるんですね♪
南予よりも南に行くと、「大洲弁」「宇和弁」、東に行くと「今治弁」など、地域によって変わってきます。
DO?GO!愛媛では、他の地域の方言の特徴についてご紹介していますのでぜひチェックしてみてください。

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