東温市は、松山市の隣に位置する“やや標高の高い場所”に位置するところ。
実は筆者は東温市の学校の卒業ということもあり、“東温愛”は並々ならぬもの。
ただ、愛媛県のみならず、街の中心部を除けば目立つのが「過疎化」や「マーケットの減少」。
15年前に見渡した光景から、すっかりと変わってしまった東温市。
そんな東温市の井内地区では、女性にもぜひ見ていただきたい「冬ぼたんまつり」が開催されているのはご存じでしたか?
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東温市は、松山市の隣に位置する“やや標高の高い場所”に位置するところ。
実は筆者は東温市の学校の卒業ということもあり、“東温愛”は並々ならぬもの。
ただ、愛媛県のみならず、街の中心部を除けば目立つのが「過疎化」や「マーケットの減少」。
15年前に見渡した光景から、すっかりと変わってしまった東温市。
そんな東温市の井内地区では、女性にもぜひ見ていただきたい「冬ぼたんまつり」が開催されているのはご存じでしたか?
※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。
目 次
雪が舞い散る、むしろ吹雪く雪に寒さを感じつつ訪れたのが、東温市の井内地区。東温高校に通っていた筆者ですが、標高400~500mに位置する井内地区を訪れたことはありませんでした。
皿ヶ嶺につらなる上林と同様に、山の斜面が東温市からも見渡せる地域。
そんな井内の棚田の雪化粧は、実際の目で見ると“ハッ”とさせられるほどの自然を感じさせてくれます。
そんな井内地区ですが、昔に比べるとやはり人口減には歯止めがかからないよう。むしろ、東温市自体に“元気がない”と感じた筆者。
もしかすれば、それは“寒さの幻覚”だったのでしょうか?
湧き水がつららになるほどの気温の低さの中、「冬ぼたんまつり」の会場に潜入。
春に咲く牡丹とは違い、「冬ぼたん」は1月から2月に咲くように人工栽培されたもの。
「花より団子」という女性も増える現代ですが、実際、「冬ぼたん」を目の当たりにすると心を奪われることは間違いありません。
寒さを“耐え忍ぶように”、笠地蔵のように咲く冬ぼたん。牡丹の花言葉には、「恥じらい」や「人見知り」という“控えめな女性”を連想させる表現が使われ、実際の冬ぼたんの美しさには息を呑みます。
また、「冬ぼたん」といえば、“美人”を連想させる表現も多数。まるで“恥じらうかのように”咲く冬ぼたん、見ているこちらが恥ずかしくなってくるようです。
この冬ぼたんを100鉢並べてあるのが、この井内地区。
実際に、館内へと入ってみました。
井内地区といえば「どぶろく」でも有名。ぼたん茶屋に隣接する古民家を改装した移住体験施設「人空田(じんくうでん)」がオープンするのは2/4ですが、一足先にどうしても「冬ぼたん」を見たくて仕方がなかったんです。
入り口にぐいっと近づく。中を開けると、ヒヤッと寒い。
冬ぼたんを維持させるために、室内で展示している冬ぼたんを“温かい環境”に置くことができないんです。なので、集まる方々は暖を取っておでんやうどん、甘酒やどぶろくで体を温めています。
甘酒をいただきつつ、「(焼肉食いてぇ)」とお腹をすかせてきた筆者。
「花より団子」なのは誰のことなんですかねぇ……。
寒さを堪えつつ(?)、いざ冬ぼたんの鑑賞へ。
咲き乱れる「冬ぼたん」の数々。「古き良き」を肌で感じることができ、その佇まいに感動を覚えつつも完全に「冬ぼたん」の魅力に取りつかれ始めました。
喧騒とし、「ストレス社会」と呼ばれる現代。
「ゆっくりと花びらを鑑賞する」なんてこと、日常でなかなかないのでは?
“非日常”を感じさせてくれるインテリアに、ひっそりと咲く「冬ぼたん」。
咲き乱れる紅色の冬ぼたんに“恥じらい・美しさ”を感じる機会なんて、そうはありません。
「薄化粧」とのコラボレーションにも、粋な部分を感じさせてくれます。
また、この「冬ぼたんまつり」が行われている井内地区では、古民家体験もできるんです。これがまた、外国人の方には大ウケ。
「日本らしさ」、いつの時代にも残したいという方々は、まだまだ愛媛にも多くいらっしゃるんです。
「変化と“古き良き時代”の融合」は、今後の日本文化の課題になってくるのでは?
移住体験施設が体験できる「井内地区」。
冷暖房が当たり前、コンビニが半径200mにあるのが普通で、夜は煌々とした人工的な明かりに包まれる現代。
右を見渡せばCO2を出し続ける自動車が走り、“便利さ”が当たり前になっている今の時代では、「古き良き」をどれだけ文献や逸話から知っても「知恵」にはならないですよね。
「知識」が「知恵」になるためには、「タイムスリップ」さえすればいいだけのこと。
愛媛でも、三津や鬼北町が最近の「古民家ブーム」に名乗りを上げていますが、東温市の井内地区でも古民家での移住体験ができます。
暖を取りつつ料理を食べることができるのは、“火をおこす”ということから。
本当にタイムスリップしたかのような雰囲気に、寒さすら忘れてしまっている筆者なのです。
「オール電化」の現代の常識を覆すかのような雰囲気。
ふと振り向くと、“古き良き時代”を連想させてくれるものが並んでいます。
ちなみに、冬ぼたんまつりが開催されている館内でも、“古き良き”を感じさせてくれたレコードの数々。
スマホで音楽を無料で聴くことができる時代ですが、筆者の父親の世代なんかは、レコードで音楽を聴くことが何よりも楽しみだったようです。
ちなみに古民家は今、改装中とのこと。
愛のこもった“手作り改装”です。
本来は、「かまど」でお米を炊いていた時代も、そう昔の話ではないんですよね。
そんな「冬ぼたんまつり」が開催され、「古民家体験」もできる井内地区、もちろん特産品も“絶品物”ばかりです。
この井内地区でおなじみなのが、標高400mの井内の棚田で作られた「井内米」。
「すごいもの博」にも出店していたので、ご覧になった方も多いかもしれませんね。
このお米がまた絶品。日本人であれば、お米の味の違いは、しっかりと知っておきたいところです。
また、井内地区の「生甘酒」は絶品! 「甘酒のクセが気になる」という方でも、その舌触りに感動を覚えるはず。
美容にも健康にもいいとされ、“飲む点滴”ともいわれる甘酒。井内地区ならではの甘酒が、また絶品なんです。
また、男性はもちろん、女性にも飲んでいただきたいのが井内地区で丹精込められて作られた「どぶろく」。
冬は熱燗でいかがですか。
棚田米と、道後の清水で作られた「ながいのどぶろく」は、フルーティーな味わいなので女性にもおすすめ。
ちなみに、平成20年には、東温市が国のどぶろく特区認定を受けているんです。そのお味は、実際に飲んでみてのお楽しみにされてくださいね。
愛媛には「凍る滝」として、白糸の滝と白猪の滝がありますが、井内地区の近くにあるのが「白猪の滝」。
雪降りしきる中、まだまだ完全に“凍っている”という状態ではないものの、その滝の姿に感動するはず。デートにはうってつけなんです。
“古き良き”を体験でき、“冬ぼたんの艶やかさ”を堪能しながら、“井内地区の名産を味わう”というのも、最高のデートでは?
もちろん、ファミリーでお出かけになるのにはうってつけといえます。
咲き乱れる「冬ぼたん」にすっかりと心を奪われた筆者。
“日本人であることの喜び”を感じるために、井内地区に足を運んでみるのもおすすめです。
冬ぼたんの花びらに感動することは間違いありませんよ。
【冬ぼたんまつり詳細】
場所:愛媛県東温市井内1142-1
電話番号:089-966-3981
営業時間:10時〜15時
入場料:大人500円、子ども 300円
駐車場:有
(取材・写真撮影: DO?GO!愛媛編集部)
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