今治の特産品「マコモタケ」をご存じですか?
名前に“タケ”とつくことから、シイタケやマツタケなどのきのこ類を連想させますが、実はちがうんです。
グルメ 愛媛のご当地
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今治の特産品「マコモタケ」をご存じですか?
名前に“タケ”とつくことから、シイタケやマツタケなどのきのこ類を連想させますが、実はちがうんです。
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マコモは、イネ科の多年草。中国や東南アジア原産で、黒穂菌に感染して肥大した茎の部分を「マコモタケ」といいます。
茎は夏を過ぎるころに肥大し、9月下旬から11月に収穫を迎えるそう。
1本の苗から分裂して茎が20〜30本まで増えて株になり、1つの株から5〜6本収穫ができます。
収穫時期を迎えたマコモは、約2mもの高さになり、株も直径が20cm近くに育つんです。
イネ科の野菜とあって一見すると稲のような見た目ですが、緑色の皮を剥けば白い可食部が。
愛媛県今治市玉川町龍岡(りゅうおか)地区では、豊かな自然を活かしてマコモタケを栽培しています。
マコモタケは、シャキシャキとした食感が特徴で、ミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。
それだけでなくタンパク質、ヨウ素やビタミンC・Kといった栄養素も入っていて、100gで約20calと低カロリーなことから近年注目されています。
スーパーなどで見かけることは少ないですが、クセもなくアク抜き不要で調理しやすい食材なんですよ。
味はほんのり甘く、トウモロコシのような香り。例えるならヤングコーンやアスパラに似た食感です。
加熱するとホクホクとした食感に変化し、素焼きはもちろん、炒め物にもぴったり♪ てんぷらもおすすめです。
マコモタケは“聖なる植物”と呼ばれることもあるんです。
お釈迦様がマコモの葉の上に病人を寝かせ、治療したという言い伝えがあるそう。
お米よりも古くから存在していたマコモは、万葉集にも「神の宿る草」として登場します。
これらはあくまでも言い伝えですが、出雲大社では今でもマコモでしめ飾りを編んだり、神田明神ではマコモで編んだ芽の輪をくぐる「夏越の祓」が行われていたりと、神的な事柄と関係がある植物なんですよ。
今治で栽培されているマコモタケ。
旬が短く、10月から1か月ほどしか流通しない幻の野菜なので、見かけた際は即購入がおすすめです!
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