愛媛県を舞台にした物語は意外とたくさんありますが、浜田マハさんの短編集『星がひとつほしいとの祈り』にも愛媛県松山市が登場します。
この小説に登場する、私たち地元民が意外と見落としているかもしれない「松山市」と「道後温泉」をご紹介します。
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愛媛県を舞台にした物語は意外とたくさんありますが、浜田マハさんの短編集『星がひとつほしいとの祈り』にも愛媛県松山市が登場します。
この小説に登場する、私たち地元民が意外と見落としているかもしれない「松山市」と「道後温泉」をご紹介します。
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出典:ことばの電車図鑑 | 路面電車(街はことばのミュージアム)
この作品の主人公文香は、ある理由からかなりやさぐれた気分でふらりと松山市を訪れます。
市内電車のJR松山駅で電車を待つ間、真夏の松山の日差しさえ不機嫌の種。
ですが、やって来た電車の車体に書かれた可愛らしいコピーを目にしたとき、初めて文香の表情がほころびます。
実はこれ、松山市の「ことばのちから」プロジェクトの一環なのです。恥ずかしながら知りませんでした……。
ずっとささくれていた文香の心を少しだけ癒やす「ことばのちから」。
市内のあちこちに散りばめられていますので、チェックしてみてはいかがでしょう。
電車にゴトゴト揺られて舞台は道後へ。適当なホテルにチェックインした文香は、フロントで観光名所を訪ねて「もちろん道後温泉ですね」という言葉に、「道後温泉」という浴場があるのを初めて知ります。
「道後温泉」に来ているのに、観光名所を聞いて「道後温泉」?って感じでしょうか。
地元民的には「道後温泉」と言えば「道後温泉本館」で、あの一帯は「道後」ですが、確かに他の温泉地だと、「〇〇温泉」と言われて、どこか1つの入浴施設を指したりはしませんよね。
御殿みたいだと文香が感じた道後温泉本館の建物は確かに趣があって素敵です。文香が使ったのは『道後温泉の2階席って?個室でゆっくり♪3階席もオススメ』で紹介した三階の個室。
そして大浴場は『清冽な熱が体を貫いて』とあります。そうです、本館のお湯はちょっと熱めなんです。
道後温泉で少し疲れを吐き出した文香は、ホテルに戻ってマッサージを呼びます。そして訪れた、盲目で上品な言葉を遣う、一人のお婆さん。
大抵のホテルに出張マッサージのサービスはありますが、女性の一人旅だとなかなかハードルが高いですよね。
そんな方におすすめなのが、『今さら聞けない!道後に宿泊するおすすめホテル5選』でも紹介している『大和屋本店』や『オールドイングランド道後山の手ホテル』を始めとした、エステサロンのあるホテル。
中にはエステ付きのお得な宿泊プランを出しているホテルもあるんです。
県外の方だけでなく、交通費が掛からない地元だからこそ、週末お友達とちょっと贅沢して癒やされてみませんか?
朝、目が覚めた文香は体も心もすっかり軽くなっているのを感じます。
昨夜夢うつつで聞いた、戦火の中、それぞれの星を求めた3人の男女の切なくてやさしい物語は、おぼろげな記憶しか残っていません。
ラストシーン、星を求めるのではなく、星を紡ごうとする文香。
実はこの小説を読みながら、「傲慢でやな女だな~」と思っていた文香ですが、最後までブレませんでした。
そして、最後にちょっと好きになりました。
ぜひ皆さんも文香の気持ちになって松山市、そして道後の町を散策してみてはいかがでしょう?
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