松山駅名物「醤油めし」が消えた…ネットでは困惑の声も

松山駅名物「醤油めし」。

愛媛県民なら「一度は食べたことがある！」という方も多いのでは？

実はその「醤油めし」が突然姿を消してしまったのです。

※ 本記事にはプロモーションを含む場合があります。

松山駅名物「醤油めし」って？

出典:醤油めし弁当 | えひめ一周サイクリングの旅　里山里海 グルメ発見伝

松山駅名物としてJR松山駅の1番線ホームで販売され、愛媛への観光客をはじめ多くの人に愛されてきた「醤油めし」。

濃い口醤油で炊き上げたご飯の上に錦糸たまごを敷き、その上に甘く煮た椎茸や山菜、鶏肉、季節の野菜、そして可愛らしいサクランボがのった昔懐かしい駅弁です。

仙台の「牛たん弁当」や福井の「越前かにめし」などのド派手な駅弁と比べると地味な見た目ですが、「この味がいいんだ」と買い求める人は多く、売り切れてしまうことも少なくありませんでした。

消えた醤油めし、その真相とは？

その「醤油めし」を販売していたのが、伊予郡松前町の「鈴木弁当店」。
明治時代創業の料亭が始めた老舗の弁当業者です。

看板商品である「醤油めし」はJR松山駅での販売の他仕出しも行っており、1日700個を売上げる日もあるほどの人気ぶり。
販路の拡大も行い、1991年12月の売上高は5億円を超すなど順風満帆に見えました。

しかし、2018年4月4日に巨額の負債を抱え事業停止していたことが発覚。
醤油めしは松山駅から忽然と姿を消してしまったのです。

ネットでは、「最後にもう一度たべたかった」、「あの懐かしい醤油めしがもう食べられないなんて」といった惜しむ声。
一方で「地方の弁当店経営の困難さを感じた」、「販売を引き継いでくれる業者があればいいが、駅弁を販売する店が減っている今それは難しいだろう」という冷静な意見も聞かれました。

もう一度味わいたい…！「醤油めし」再現レシピ

「なくなってしまったと知って、どうにも食べたくなってしまった」そんな方のために「醤油めし」再現レシピをご紹介します。
※あくまでもDO?GO!愛媛編集部が調べた情報と記憶のみで「こんな感じでは……？」と作成したレシピになります。

材料は2人分です。

【材料】
米 — 3合
水 — 3.6合
[A]
鰹だしの素 — 小匙1～2
濃口醬油 — 大さじ2
酒 — 大さじ1
みりん — 大さじ1
[B]
鶏胸肉 — 150g
松山揚げ — 20g
ゴボウ — 60g
ニンジン — 60g

まずはじめに下準備をします。

【下準備】
米を洗っておく。
鶏肉は酒をまぶして7～8mmに切り、松山揚げを手でちぎる。
ゴボウ、ニンジンは千切りにし、水にさらしてあく抜きをする。

【手順】
1.炊飯器に米、水、Aを淹れて混ぜる。その上にBを乗せて炊飯器で炊きあげる。
2.炊きあがったらすぐに混ぜて蒸らす。
3.冷ましたら材料外の錦糸卵、山菜、シイタケをはじめとした野菜の煮物と鶏肉、そして彩りのサクランボを載せて完成。

醤油めしは冷めても美味しく食べられるよう濃いめの味付けになっているんだそう。「濃口醬油」を使うのがポイントです。
「松山揚げ」をいれることにより、あのやさしく懐かしい味わいに近づきます。
記憶を呼び起こしながら、調味料などを調整して醤油めしを再現してみて下さいね。

参考：レシピ×レシピ | 関西テレビ放送 KTV

まとめ

「明治カール」しかり、人気商品の販売終了の話題を聞くといつも思うことがあります。
「好き」と思うだけではなく、「好きならばお金を払って買う」ことをしなければならないんです。

いつでも買える商品こそ、いつまでも買えるように、今、買わなければならない。

私はこの記事を書いて「帰り道にある、あのボロボロのケーキ屋さんで久しぶりにケーキを買って帰ろう」そんな気持ちになりました。