意外と独自の文化が多い愛媛県。
「えっ、これって愛媛だけだったの?」と思うことは多々ありますよね。
今回は、そのうちの一つ。「マダムロシャス」の謎に迫ります。
ライフ 愛媛県情報
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目 次
「マダムロシャス」は、カシスのリキュールをグレープフルーツジュースで割ったカクテル。
実はこれ、愛媛県内限定の呼び方なんです。
他県のバーでは、「カシスグレープフルーツ」と記載されていることがほとんど。
残念ながら、愛媛を出ると「マダムロシャス一つお願いします。」なんて言っても通じません。
しかし、四国にはカシスグレープフルーツにマダムロシャスと似た呼び名を付けている県がもう一つあります。
それはお隣の高知県。高知ではカシスグレープフルーツを「マダムロゼ」と呼んでいるんです。
なぜ同じカクテルに別々の名前がついているのか、どちらが最初に名付けられたのかなど、いろいろ疑問が湧きますよね。
マダムロゼを考案したのは高知県でバーを営むマスター。パリ留学時にすれ違った女性の香りが印象に残り、それをもとに考えたものだったそう。
女性が着けていた香水は「Madame Rochas(マダムロシャス)」でしたが、それを間違えて覚えてしまっていたため、カクテルはマダムロゼと名付けられたんです。
その後、マダムロゼは瞬く間に人気を集め、その噂は愛媛にも届きました。
“フランスの香水をもとに考えたカクテル”と伝わったため、「フランスで香水といったらマダムロシャスなんじゃないか?」ということになったそうです。
これが同じカクテルに2つの呼び名がついた理由なんだとか。
インターネットやSNSが発展し、いつでも情報発信・情報収集ができる今であれば、マダムロシャスという名前で統一されていたのかもしれませんね。
カクテルが誕生するきっかけとなった香水・Madame Rochasは、1925年に創設されたフランスのファッションブランド「Rochas(ロシャス)」のもの。
創設者のマルセル・ロシャスの死後、ブランドを継いだ彼のエレーヌ・ロシャスが作り上げた香水なんです。
石鹸や花を思わせるクラシックな香りは、エレーヌがマルセルを想ってその愛情を表したものとも言われ、有名なシャネルNO.5と並んで評価されています。
もしかすると、彼女の強い気持ちがマダムロゼを作ったマスターを引きつけたのかもしれませんね。
Madame Rochasは、今もヴィンテージ品やデッドストックが比較的安価で販売されています。気になる方は香りを確かめてみてはいかがでしょう。
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愛媛ではいろんなお店でマダムロシャスが味わえます。
※記事掲載時の情報です。営業時間や定休日は変更の可能性があります。
松山市二番町の地下にあるバー「LE CLUB(ル・クラブ)」。
LE CLUBのマダム・ロシャスは基本を守りながら、より香水のMadame Rochasに近づけたカクテルです。
香水のように飲み進めていくうちに味わいや香りが変わるそうですよ。
【店舗情報】
LE CLUB(ル・クラブ)
〒790-0002 愛媛県松山市二番町1丁目9-20
営業時間:19時~深夜3時
定休日:-
お問い合わせ:089-931-1995
ハイボールを提供するバーの元祖として知られる「露口」。
こちらでもマダムロシャスが味わえますよ。
優しいマスターと奥様が温かく迎えてくれる素敵なお店です。
【店舗情報】
サントリーバー 露口
〒790-0002 愛媛県松山市二番町2丁目1-4
営業時間:19時~24時
定休日:日曜
お問い合わせ:089-921-5364
ジャズが流れる店内でゆっくりとお酒が楽しめる「northpole(ノースポール)」。
ここのマダムロシャスが松山で一番美味しいという方もいるそう!
原木から切り出した生ハムも堪能できます。
【店舗情報】
northpole(ノースポール)
〒790-0002 愛媛県松山市4 二番町2丁目4-9 岸坊ビル3F
営業時間:19時~深夜3時
定休日:日曜
お問い合わせ:089-935-4955
愛媛のご当地カクテル・マダムロシャス。
いつも飲んでいるカクテルも、その誕生に隠れた真実を思うとひと味違ってくるかもしれません。
お店によってアレンジを加えていることもあるので、“マダムロシャス巡り”を楽しんでみてもいいですね。
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